現代アート展「世界が妙だ」感想
広島市現代美術館へ「世界が妙だ」展を見に行った。
大石大河亜と横山裕一は未知のアーティストだったが、二人の作家を一緒に展示することには、キュレーターのどんな意図があるのか興味があった。
時代が異なるにもかかわらず、どちらの作家も不条理を超えたナンセンスな想像力にあふれていた。漫画も描いていた画家、もしくは絵も描いている漫画家という経歴で、二人の作品は多様で膨大だった。
野暮を承知で作品を分類すると
・現代アート的な漫画(大石大河亜)
・現代アート的な絵画(大石大河亜)
・絵画的な漫画(横山裕一)
・漫画的な絵画(大石大河亜)
二人の作品が混交して展示してあって、どちらがどちらの作品か次第に分からなくなっていった。
作家を意識して見ていくのがかえって疎ましく、けっか作品の質だけを辿っていくことになった。
地下で通じ合った二人の作家の感性や脳内想像力がブレンドされていって、頭の中で徐々に一つの作品になっていく。
そんな新しい悦びを味わえた展覧会でした。
https://www.hiroshima-moca.jp/tateishi_yokoyama/