ある問題についての考察
アースバッグハウスのすぐ隣に太陽光パネルを設置するらしい、と聞いたのは一昨日だった。今日行ってみると基礎部分のコンクリートが型に流し込まれていた。
夜のカフェへ行くと知人が数人いた。撮った写真を見せて意見を聞いたら、こんな質問をしてくれた。
・そもそも私は何に怒っているのか
→何も聞かされていなかったので、最初に聞いた時バカにされたような気持ちになった。作業時に顔を合わす人達で形成された心地よいコミュニティだった。アースバッグハウスを特別な場所だと感じていた。
よく考えたら、コンクリや太陽光パネルに怒っているのではなかった。モノではなく心の問題だった。
・これを設置する人達は良かれと思ってやっているのではないか
→環境活動や自然活動に取り組む企業で。ビジネスの目的もあってアースバッグハウスに関わろうとしているのではないか。
アースバッグハウス設計者の考えを理解できていないのではないか。
怒りを客観的に捉えれたので、こんな風に考えてみた・
・今回の事は地域住民の関わり方を変えるのではないか。
→この光景を見た地域住民はどのように感じ反応するのか。太陽光パネルに違和感を感じるのか、むしろアースバッグハウスを親しみやすく感じるのか。
・アースバッグハウスへの思いはどこへいくのか
→太陽光パネルが設置された事によって、協力者のコミュニティは壊れていくのか。それとも逆にもっと楽しい方向へ行くのか。
アースバッグハウスの持つ魅力や思想のようなものは、製作者の意図を超えて日々深まっていくのではないか
ということを考えました。
※アースバッグハウスとは
アースバッグハウスは土を長〜い土嚢に詰めて積みあげて造る家で、福富町では昨年8月に上ノ原牧場に1軒目が完成し、現在、福富物産しゃくなげ館の隣で2軒目を建設中です。
フランス人の留学生ヴァンくんが仲間と始めたプロジェクトで、色んな人達がボランティアとして関わって作っています。
日本語の超うまいヴァンくんと喋るのは楽しいですよ。
くわしくはFBページ「Earth Dreamers」で検索してください。
【諸事情により2016年7月の記事を再投稿しました】